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山形県糖尿病療養指導士会
Certified Diabetes Educator of Yamagata (CDE-Yamagata)

    〒990-9585 山形県山形市飯田西2丁目2-2 山形大学医学部 内科学第三講座内

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会長あいさつ

山形県糖尿病療養指導士・支援士 認定制度の発足にあたり

山形県糖尿病療養指導士会 会長 
間中 英夫

 厚生労働省の平成28年度国民健康・栄養調査では、糖尿病が疑われる人は全国で1,000万人にのぼると推計され、山形県でも10万人前後の患者数が示唆されます。糖尿病は他の疾病と異なり、食事や運動などの生活習慣との関わりが強いうえに、薬物療法を含めた在宅療養が長期に及ぶことから、療養生活が治療の成否を決める重要な鍵になります。しかし、これほど多くの糖尿病患者さんに専門的かつ適切な療養指導を医師のみで行うのには限界があるため、この指導を担う役割として誕生したのが、糖尿病療養指導士Certified Diabetes EducatorCDE)制度です。

 CDEは糖尿病の専門的知識を有し、それぞれの患者ごとに適した療養生活を指導できる専門医療職を養成する制度として、米国で始まりました。わが国でも日本糖尿病療養指導士認定機構がCDECertified Diabetes Educator of JapanCDEJ)を認定しています。しかしながら、受験資格に医療職としての国家資格と、糖尿病学会の医師会員が勤務する病院や診療所での勤務歴が必要であり、この制約のために資格取得が狭き門となっています。一部の県では、CDEJの発足以前から一定の知識を有し実際に糖尿病患者の指導を行っている医療職者を、県単位や地域単位で地域糖尿病療養指導士Local Certified Diabetes EducatorLCDEとして認定してきました。糖尿病学会の医師会員がいない医療機関に勤務する看護師や調剤薬局の薬剤師などにも受験資格を認め、門戸を広げています。

 このたび、山形県でもLCDEの認定委員会を立ち上げました。糖尿病に関わりを持つ医療者であれば、講習会と認定試験の受講・受験資格を認め、幅広い職種の方々に山形糖尿病療養指導士Certified Diabetes Educator of YamagataCDE-Yamagataとして参加できる制度にしています。この制度により、県内の医療者の糖尿病専門知識が向上し、療養指導による糖尿病患者の自己管理能力並びに生活の質改善が図られるように努めてまいります。そして、将来的には、山形県民に幅広く糖尿病の正しい知識が普及・啓発され、県民の健康増進に繋がる活動になると期待しております。

 2018年度に257名 2019年度に132名、2020年度に89名の糖尿病療養指導士を認定しました。お陰をもちまして県内に幅広く糖尿病療養指導の芽を育てることが可能となってきております。そこで私どもは、本制度の役割を一層明確にするため 3月1日から名称を「山形糖尿病療養指導士」から「山形県糖尿病療養指導士」に変更させていただくと共に 「山形糖尿病療養指導士認定委員会」も「山形県糖尿病療養指導士会」と名称を変更いたしました。また、2021年度から山形県糖尿病療養指導士に加えて、山形県糖尿病療養支援士(Certified Diabetes Supportor of Yamagata :CDS-Yamagata)の認定制度を創設しました。CDS-Yamagtaは、当会が開催する山形県糖尿病療養指導士認定講習会の受講修了のみで、資格を認定いたします。

今後は より一層皆様のお役に立てるよう努力する所存でございます。何とぞ引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。